[棘心] 「凱風」は、やわらかな南風で母の慈愛を表し、「棘心」は、とげのあるいばらの木の芽生えで、手のかかる子を表す。
母の愛情で子はすくすくと育つが、そのため母親はいろいろ苦労するというたとえ。
2.焼け野の[キギス]夜の鶴。
[雉子、雉] 雉(きじ)は巣のある野原を焼かれると、危険をかえりみず子を救おうとし、鶴は寒い夜、自分の羽で子を覆ってあたためる。親が子を思う深い愛情のたとえ。
3.普天の下、[ソット]の浜(ひん)。
[率土]=(ソツドとも)地の続く限り。国のはて。
天があまねくおおう所と、地の続く果て。
4.千金の裘は一狐の[エキ]に非ず。
[腋、掖] 高価な皮衣は一匹のキツネのわき毛だけでは作れない。国を治めるには、多くの人材の力によらなければ成し遂げられないというたとえ。
5.[ソウリン] 実ちて礼節を知る。
[倉廩]=米穀をたくわえるところ。
経済的に生活が安定して、はじめて礼儀や節度の重んずべきを知る。衣食足りて礼節を知る。
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